*小さい方の写真はクリックすると拡大します。
ボストンを訪れるのは2度目でしたが、今回は勉強が目的だったので、観光の時間はあまりなく、その代わりに、今まで接する機会のなかったヨーロッパの国の人たちといい出会いをすることができました。
名古屋からデトロイトで飛行機を乗り換えアメリカの東海岸にある、ボストンまで約14時間。日本とは昼と夜が全く逆です。
ホームステイ先は、小さな女の子が3人いる家庭で、ホストマザーのAlice(アリス)は、明るくて、面倒見のいい、気さくなひとでした。
ボストンに着いたのが土曜日の夕方で、飛行機の中でずっと寝ていたのと、時差の関係で、着いた時まだ元気でした。
Aliceに近くのデパート”Macy’s”(メイシーズ)に連れていってもらい、そのあと映画にも行きました。
“Hairspray”という、1987年の映画が再び映画化された、歌とダンスがいっぱいの楽しい映画を見ました。
主人公の女の子の母親役の女の人が、ジョン・トラボルタだってわかったのは、最後にスクリーンに出てきた名前を見たときなので、それまではちょっと不気味な(?)メイクの顔に慣れるのに、少し時間がかかりました。
このあと少しして、日本でも公開されました。
映画は10ドル50セントでした。
Aliceの姪の高校生の子がニューヨークから遊びに来ていて、(ニューヨークはボストンの少し南ですね)次の日は、観光客でにぎわうQunicy Market(クインシー・マーケット)に連れていってもらいました。
どこから集まって来たんだろうと思うくらいたくさんの人が、建物の中にも外にもあふれていました。
Qunicy Marketを抜けて少し行くと、Water Front(ウォーター・フロント)と呼ばれる、ボストン港が見渡せるところに出ます。
すぐ隣にあるChristopher Columbus Park(クリストファー・コロンブス公園)で、腰を下ろすと、緑の中でホッと一息できます。
ボストンを訪れる人が多いのは、街じゅうを走っているBoston Duck Tours(ボストン・ダック・ツアーズ)という、船の形をした、水陸両用の車をしょっちゅう見かけることからもわかります。
大人気で、どこで見かけても、いつもたくさんの観光客が乗っていました。
ピンク・黄色・むらさき・黒・・・とカラフルな色に塗られた車が、普通の車に混じって走っているのを見ると、何だか楽しくなります。
スーパーマーケットの”Shaws”(ショーズ)の前に乗り場があるのを、あとで見かけました。
夜9時過ぎにまだ歩いているのを見たときは、「え~っまだ働いてるの?」って、ちょっとびっくりしました。
ボストンはロブスターが有名で、まちにはロブスターの看板を掲げたレストランをよく見かけます。
外で食べると、高いし、手や服も気にしなくてはいけないので、Aliceが夕食に1人1匹ずつロブスターを用意してくれました。食べ方を教えてもらいながら、専用のハサミで、バキバキ殻を割って、溶かしバターにつけて食べました。
しあわせ~。
ボストンは広いまちではないし、地下鉄(地上を走っているところもあるので、電車と呼んでいます)が縦横に便利に通っていて、ブルーライン、オレンジライン、レッドライン、グリーンライン、(空港に行く)シルバーラインと、路線が色分けされているので、観光客にもわかりやすくなっています。
改札口を入るときは、チケットを入れて、それと取って・・・って日本と同じですが、出るときはチケットを入れなくても、自然に扉が開きます。
7日間有効のCharlie Ticket(チャーリー・チケット)と呼ばれるパスを、15ドルで買っておけば、どこまで行っても、何線に乗り換えても、何回乗っても、それ以上の運賃はいりません。
いっぱい乗ってると、すごく得した気分になります。
時刻表がなく、しょっちゅう遅れるし、車内には新聞が散らばっていることを除けば、言うことなしです。
かんじんの学校が始まる前に歩きすぎて、足の裏に水ぶくれができて、つぶれて、さんざんの足で学校初日を迎えました。
オレンジラインの終点、Oak Grove(オーク・グローブ)から4つめの駅、Community College(コミュニティー・カレッジ)で降りて、徒歩10分くらいのところに学校はあり、家からは30分程でした。
どんな時間割りなのか、どんな人たちと勉強をするのか、全く知らずに来たのですが、オリエンテーションで会った人たちのほとんどがヨーロッパからの人で、イタリア、スペイン、ノルウェー、フィンランド、スイス・・・と今まで日本では話す機会のなかった国の人たちと顔をあわせて、それだけでもワクワクしました。
4人の先生に教えてもらいましたが、どの先生も明るくて、楽しくて、フレンドリーだったので、雰囲気は最高でした。
授業の合間の時間を利用して、学校の近くのショッピング・モールに行ってみました。
途中で突然現れた公園には緑がいっぱいあって、しばらく木陰に入って、深呼吸しました。
ショッピング・モールの通路に、さりげなくアクア・マッサージがあって、大活躍のようでした。
8月の終わりはちょうどセールの時期なので、70%、80%オフなんていうのも珍しくなく、店内は地元の人や観光客でにぎわっていました。
ボストンはもちろんあの松坂のいるBoston Red Soxでも有名です。
ちょうどこの日、Red Soxと松井のいるNew York Yankeesの試合がありました。
実際の試合のチケットを手に入れるのは、かなり難しいらしく、まちには、店内に大きなスクリーンがいくつもあるレストラン・バーがたくさんありました。
授業のあと、先生の引率でお勧めのレストランへみんなでくりだしました。
ヨーロッパの人にとっては、野球は人気のスポーツではないらしく、ルールの説明を先生から受けているほどでした。
時々野球を見て、食べて飲んでワイワイその雰囲気をみんな楽しんでいました。
お店の人に、「おすすめは何ですか?」と聞いたら、やはりハンバーガーにポテトでした。
じゃがいもは何個分?くらいの量があって、出されたものは、できるだけ食べる主義の私は、これだから、普段よりずっとたくさん歩いてるのに、痩せないんだわあ〜と反省しました。
次の日に、Aliceのところにホームステイしていた、別の学校の女の子とdowntownで待ち合わせをして、少しまちをブラブラすることにしました。
街角のおまわりさんに郵便局の場所を聞いて、教室のみんなに絵はがきも出せました。
郵便局の建物が立派すぎて、見過ごすところでした。
右側の筒状のものの取っ手を、手前に引いて、中に郵便物を入れます。
オレンジラインのDowntown Crossing(ダウンタウン・クロッシング)から、グリーンラインのCopley(コプレイ)まで行くと、Copley Place(コプレイ・プレイス)があります。
ブランド品の店やオシャレなショップが並び、連絡通路を通って行くと、52階建てのPrudential Center(プルーデンシャル・センター)へ行きます。
Prudentialの50階のスカイウォークからは、360度ボストンのまちを見渡すことができます。
Charles River(チャールズ・リバー)もBoston Harbor(ボストン・ハーバー)もすぐそこに見えます。
City Hall(シティー・ホール)の前の通りに、簡単なマーケットができていて、トマトやりんごから、手作りのパンやクッキーなどを売っていました。
同じ学校の女の子と、もちろんあのHarvard(ハーバード)大学にも行きました。HarvardはレッドラインのHarvardで降ります。
さすがに正門は重みがあって、その伝統を感じさせてくれます。
大学内を回るハーバードツアーの中でも、John Harvard(ジョン・ハーバード)像の前は、観光客に一番の人気スポットです。
その靴を触ると、幸運がおとずれる、なんてことも言われてるみたいです。
大学の生協The Coop(ザ・クープ)では、もちろん、Harvardの名前入りのおみやげを買いました。
一緒に行った女の子にたくさんの荷物を持ってもらい、ほんとに助かりました。
学校の最終日には、卒業生は、先生と生徒の前で、スピーチをすることになっていました。
短い期間にみんなと仲良くなって、年齢も国も性別も全く関係なく、前から知っていた友達のようになりました。
ノルウェーの人に、お別れに、ほっぺをくっつけて「Yuko、元気でね。気をつけて帰ってね」と言われた時は、ほっぺのぬくもりを通して、あったかいやさしい気持ちが、いっぱい伝わってきました。こういうあいさつもいいな、と思いました。
みんなに会えてほんとによかったです。
ありがとう。
そして、英語を続けててほんとによかった、って思っています。