アテネでは、パルテノン神殿の見えるホテルに滞在し、神殿を見てゆっくり過ごしました。
*小さい方の写真はクリックすると拡大します。
サントリーニ島を午前10:40分に発って、アテネに着いたのが11:15分。
空港からパルテノン神殿のあるアクロポリス近くのホテルまではタクシーにしました。
ギリシャのタクシーもニューヨークのように黄色でしたが、メーターの付いているのと付いていないのがあるので、ちょっと注意が必要です。
(約40ユーロでした。)
お目当てのパルテノン神殿までは、歩いて10分くらいのところにあるホテルで、泊まった部屋のすぐ前には “ゼウスの神殿”もありました。
“ゼウスの神殿”はコリント式の柱(アカンサスの葉を飾った華麗な柱頭が特徴)が元々は104本あったのだそうですが、今では15本しか残っていません。
(ホテルのウェイターの男の子にガイドブックを見せて「これがあの神殿?」って聞いたら、柱の数を数えて「そうそう」って言っていました。)
歩いて10分ですが、正確には神殿のふもとまでが10分でした。
(しかもどこかの外国人の団体観光客のあとについて行ったら、どんどん違う方向に行ってしまい、結局ふもとをぐるっと1周してしまいました。)
パルテノン神殿へのチケットは12ユーロでした。
入り口を通って、少し上っていくと、”イロド・アティコス音楽堂”が右下に見えてきます。今でもこの音楽堂は使われていて、夏の間はコンサート・オペラ・劇などが上演されます。
161年に建設されたものが今でも使われているなんてギリシャってほんとスゴイ!
こういうところで、お気に入りのグループの演奏が聴けたら最高ですね!
もう1つある”ディオニソス劇場”は遺跡として残されているだけです。
神殿にたどり着くまでに、かなり上っていきます。(市街地からは、70mの高さ。)
気温28℃で、真っ青な青空が広がっています。
ピロピライア(前門)をくぐって行くと、正面はド-リア式柱(柱頭が饅頭形の飾り)、左右はイオニア式柱(柱頭が渦巻き状の飾り)です。
(と言っても、いまいち見てもよくわかんないかもしれないですねえ。)
でも、柱の真横に立つと、歴史とその重さが伝わってきます。
(つい触ってしまったら、係の人に注意されました。)
ドーリア式の石柱に囲まれたアテネの守護神アテナを祀った”パルテノン神殿”です。
教科書で何度も目にした”パルテノン神殿”がすぐ目の前です。
感激です。
近づくと、大きすぎてカメラに納まりません。
補修工事があちこちでされていました。
ホテルの部屋の前の”ゼウスの神殿”が下のほうに小さく見えます。
展望台にはギリシャの旗が翻っています。
“パルテノン神殿”の西側には、エレクティオン神殿があって、カリアテディスと呼ばれる6人の少女像を柱とした柱廊が張り出しています。
ちょうど旅行に出発する直前に、アテネのデモのことが大きく報道されていて、心配していましたが、サントリーニのホテルのおじさんも、アテネのホテルの人も「心配ないです。1つの通りでやってるだけだし、日にちも時間もわかりますから。」と言っていましたが、なるほど、上から市内を眺めると、その広さにびっくりします。
この中の1つの通りなら、って何となく安心しました。
デモを警戒してか、おまわりさんの姿も少し見えましたが、軽装であまり緊迫感は感じられませんでした。
パルテノン神殿のふもとには、狭い通りにびっしりとギフトショップやレストランが並んでいて、覘いてまわると楽しいです。
観光客のための電車も走っていて、狭い路地にも入っていきます。
ギリシャにはシエスタと言って、午後1時~4時くらいまでお昼寝の習慣があります。
それでなのか、この時間帯に見た犬もみんな同じ格好で、お腹をぺったりとくっつけて寝そべっていました。
一応デモ対策をとって、地下鉄に乗って出かけるのはやめましたが、駅の構内は覘いてみました。
ギリシャです。歴史のありそうな美術品がドンと置いてありました。
コーヒーを注文したら、”Which coffee?”って聞かれました。
こんな風に聞かれたのは初めてです。
“Which coffee?”って、不思議そうに聞き返したら、”Espresso or cappuccino?”って聞かれました。そうなんだあ。
(注文したのは、カプチーノの方です。)
不思議だったのが、ホテルのエレベーターです。扉が二重になっていて、この外側の扉を手で手前に引くと、内側のドアが自動的に開くようになっています。
(だから、外側の扉を開けなければ、どんなに待ってても、永遠に乗れないってことです。)
最上階のレストランで朝食をとっていた時に、ウェイトレスの女の人に「日本語で”Good morning.”は何て言うんですか?」って聞かれました。
「おはようございます。」って教えてあげると、何度も練習して他のスタッフにも教えていました。
私が、「ギリシャ語では何て言うの?」って聞いたら「カリメラ」だって教えてくれました。
「ギリシャ語の文字で書いて」ってお願いして書いてもらいましたが、ギリシャ文字ってほんとに、”It’s all Greek to me.”(さっぱりわからない。)ですね。
Have a nice day.”は、「ヤッソー」ですって、帰りに教えてくれて、レストランを出てくる時に、「ヤッソー!」って言ってくれました。
サントリーニでもアテネでも、ギリシャの人はみんな明るくて気さくな感じでした。
そうそう、ギリシャも全部英語で大丈夫でした。