*小さい方の写真はクリックすると拡大します。
今回は、Geneva(ジュネーブ)です。
セントレア→ヘルシンキ→ジュネーブで、
時差は、7時間です。
レマン湖沿いの斜面一面が、
ブドウ畑になっているラヴォー地区は、
ワインの産地で、世界遺産でもあります。
ジュネーブの空港は、とにかく便利です。
空港内のエスカレーターで、
下に降りると、そこがもう電車のプラットフォームです。
そして、
ジュネーブの中心コルナヴァン駅まで、
何と一駅です。
更に、旅行者は無料です。
ホテルは思っていた以上に便利なところにあって、
コルナヴァン駅のすぐ横でした。
部屋が最上階の9階だったので、
遠くの景色も、
すぐ下の電車のプラットフォームも
見えました。
左のブルーのカードは、
ホテルで出してくれますが、
旅行者は、滞在中、ジュネーブの
公共交通機関が無料になります。
着いたのは夕方でしたが、
まだ明るくて、近くにレストランが
たくさんあるので、食事に出かけます。
イタリアン、中華、フレンチ、ケバブ、おすし・・・
国際都市ジュネーブでは、各国の料理が楽しめます。
この日は、初日なので、
チーズフォンデュとスイス料理を食べて、
ホテルに戻ったのは、11時過ぎでしたが、
危険な感じはなかったです。
ホテルの8階がガラス張りの
レストランになっていて、
ジュネーブの街が見渡せます。
景色を見ながらの朝食は、
とっても気持ちがいいです。
隣がフランスだからなのか、
パンも美味しいです。
(水が美味しいからなのかもしれないですね)
一日目は、
午前中に旧市街に行くことにしました。
ジュネーブ大学の近くでバスを降りて、
長めの坂を上がっていくと、
旧市街の入口に出ます。
見下ろしてみると、
バスティヨン公園の入口に、
屋外の大きなチェスが見えます。
旧市街の中に入っていきます。
朝の10時はここでは早い時間のようで、
まだまだ静かです。
のんびり狭い路地を歩いていきます。
空気もひんやりしていて、
気持ちがいいです。
モザイク画の壁画が後ろに見えます。
サン・ピエール大聖堂の前では、
どこかの国の団体客が、
ガイドさんの説明を熱心に聞いていました。
ジュネーブ生まれの哲学者、
ルソーの生家であり、博物館は、
残念ながら、工事中でした。
*およそ250年も前の哲学者、ルソー(1712―1778)が、
かつては、この路地を
歩いていたかと思うと、
感慨深いものがあります。
旧市街から街に繋がっている、
坂道の途中に、
チョコレート屋さんがありました。
店内はチョコがずらっと並んでいて
奥がカフェになっていました。
やはり、スイスです。
試食でいただいたチョコ、
すっごく美味しかったです。
小さめのチョコを買って、
お店を出ます。
*スイスは食事は日本より高いです。
ファーストフードでも高いです。
試しにバーガーキングに
入ってみます。
ハンバーガーとポテトとドリンクで、
19.20スイスフラン、
2,000円ちょっとです。
午後は、
Lausanne(ローザンヌ)と
Montreux(モントルー)の間に広がる、
世界遺産のLavaux(ラヴォー)地区に
行くことにしました。
今回一番行きたかった場所です。
ホテルの横の駅から
電車で行きます。
Vevey(ヴヴェイ)経由で、
Chexbres-Village(シェーブル)駅です。
駅のインフォーメーションで、
地図をもらって、
お勧めのワイナリーを教えてもらいます。
このラヴォー地区では、
1,000年以上も前から、
ブドウの栽培がされてきました。
右にはレマン湖が見えているこの地区は、
2007年に世界遺産に登録されました。
このあたりで取れるブドウで作られたワインは、
ラヴォーでも
最高の品質だと言われています。
こんな景色の中で、
美味しいワインとチーズで
ゆっくり過ごせたら、
最高ですね。
日本では、
ブドウは高い棚からぶら下がっていますが、
ここのブドウの木は低くて、
ブドウの房が下の方にあります。
何と言っても、畑が広大なので、
収穫するのも大変だと思いますが、
これ、収穫する時に使うのでしょうか?
前の方に座るところが
ついていますよね。
駅で教えてもらった
Lavaux Vinorama(ラヴォー・ヴィノラマ)に到着です。
少し照明を抑えた、ひんやりした部屋で、
試飲しながら、少しゆっくりします。
スイスワインは、
国外にはほとんど出回っていないので、
ここでの経験は、貴重なものになりました。
窓の外の景色を楽しみながら、
無事ジュネーブに戻ります。
レマン湖にヨットもたくさん出ています。(レマン湖では、世界のセレブが集まる、「ボルドール・ミラボー」というヨットレースが毎年開催されています)
ジュネーブ駅の構内には、
ピアノが置いてあって、
いつも誰かしら弾いています。
次の日は、
レマン湖のランチクルーズに
参加することにしました。
またまた隣の駅から
電車に乗ります。
まず、ローザンヌまで行きます。
そこから、今度はメトロに乗って、
終点のOuchy(ウーシー)駅です。
クルーズのチケットを買って、
船が出るまで公園でのんびりします。
レマン湖クルーズには、いくつかルートがありますが、
今回は、まずローザンヌから、
一気に
反対側のSt.Gingolph(サン・ジャンゴルフ)まで行きます。
ここから乗船する人たちもいますね。
次に
湖に浮かんでいるように見える、
シヨン城を目指します。
*レマン湖では、ペルシュと呼ばれる、
タラに似た魚がたくさん取れるらしいです。
ランチにいただいたこのお魚も
それかもしれません。
シヨン城のあとは、
モントルーを通ります。
モントルーでは、毎年7月に、
ジャズフェスティバルが開催されていますよね。
フレディ・マーキュリーが、湖の方を向いて、
片手をあげている像が、見えますか?
次に
チャップリンが晩年を過ごした、
Vevey(ヴヴェイ)を通り・・・
ラヴォー地区の斜面全体が
ブドウ畑になっている景色を遠目に見ながら・・・
ローザンヌまで戻ります。
所要時間3時間です。
せっかくなので、
ローザンヌの旧市街にも寄ってみます。
駅から歩いてすぐに、
州立美術館が目に入ってきます。
電車の駅まで戻り、
ヘップバーンゆかりのまち、
Morge(モルジュ)で、途中下車することにします。
駅を出てまっすぐに進んで行くと・・・
両側にお店が並んでいる広い通りに出ます。
レマン湖沿いには、
こういうまちがいくつかあるので、
もう少し時間をかけて、
それぞれのまちを、
ゆっくり見て回るのもいいかもしれません。
*ところで、
スイスフランの通貨記号は、
CHFで、Fはフランですが、
CH?って?と思いますよね?
スイスはラテン語で、
Confederatio Helvetica
(コンフェデラション・ヘルヴェチア)
なので、CHFなのだそうです。
次の日は、午前中にフリーマーケットを
のぞきに行ってみることにしました。
食器や絵画やCDやDVDやゲームソフトや・・・
それぞれ思い思いのものを並べています。
結局何も買うものはなく・・・
トラムで、
ショッピング・ストリートに行くことにします。
きれいな駅ですね。
コンフェデラシオン通りです。
デパートとショップが連なっています。
この地面に座っている男の人、
見えますか?
片腕で、自転車に乗っている女の人を、
支えています。
ずっと同じ体勢で、ビクともしません。
ただ、横を通っていく人たちは
ほとんど気に留めてないんです。
ぶらぶら、ウィンドウショッピングしながら、
レマン湖の方に向かいます。
ジュネーブのシンボルの大噴水が見えてきました。
*毎秒500リットルの水が、
2,400ボルトの電圧で、
2つの500kwポンプから、
高さ140メートルまで
噴出されています。
と言っても、あまりピンとこないかもしれませんね。
とにかく、大きいんです。
ここでも、ミニトレインが走っています。
旧市街もこれで行くことができます。
フォーシーズンズの前には、黒塗りの車が
何台も停まっていて、
それぞれのドライバーさんたちが、
車の横で待っていました。
*ところで、
マックのトイレのドアの横に
こんなキーボード(?)がありました。
実は、このトイレ、
番号を入力しないと、
中に入れないんです。
お店の人に番号を聞いて
入力してくださいね。
そう言えば、
近くに国連の欧州本部がありました。
行ってみることにします。
通りの向こうにあるのが、
国連欧州本部です。
(時間が合えば、中にも入れます)
こちらの広場に
巨大な彫刻の「ブロークン・チェア」
があります。
*高さが12メートルで、
4本の脚のうち1本が折れています。
これは、地雷やクラスター爆弾への反対を
象徴しているのだそうです。
ジュネーブを訪れる政治家に、
これらの兵器のことを思い起こさせる
役目を果たしているのだそうです。
電車の駅が近くなかったら、
こんなにもあちこち
出かけなかったかもしれないですが、
何といっても隣なので・・・
というわけで、最後の日は、
フランスのLyon(リヨン)に、
行くことにしました。
TGVで1時間41分、TERで1時間51分です。
入国ゲートを通過して、ホームに行きます。
リヨン駅の構内は、
人でごった返していました。
とりあえず、フルヴィエール大聖堂を目指します。
地下鉄で、Vieux Lyon(ヴューリヨン)まで行くと、
そこが、ケーブルカーと共通の駅になっています。
フルヴィエールの丘から、
リヨンのまちが見渡せます。
「星の王子さま」の作者、サンテグジュペリの
生まれたまちでもあります。
美味しいチョコレート屋さんのことを
聞いていたので、
大聖堂のあとは、
そのお店があるショッピング・ストリートに
行ってみました。
が、
何と日曜日はお休みでした。
*日本と違って、
土・日がお休みのところが多いので、
要注意!です。
閉まっているドアから中を覗いてみたら、
広い店内には美味しそうなチョコがいっぱい
並んでいました・・・
気を取り直して、
一軒だけ開いていたレストランに
入ることにしました。
リヨンは食通の街と言われていて、
高級レストランでなくても、
美味しいお料理がいただけます。
この色からは想像できないと思いますが、
これは、メロンのスープです。
このチキンの中には、
エビとムール貝が入っていて、
スープもお料理もパンも美味しかったです。
ここでのんびりできたし、
リヨンまで来た甲斐がありました。
今回は、行くまでは、レマン湖を見ながら
ずっとボーっとしていてもいい、
と思っていたくらいなのに、
結局、あちこち行きました。
ジュネーブ市内も歩き回ったし・・・
電車で足も伸ばしたし・・・
旅でしかできない経験をいろいろしました。
ジュネーブは、スイスですが、
他の地域と違って、
基本的には、フランス語です。
表示もフランス語です。
ただ、やはり英語で大丈夫だと思います。
言葉が違っても、肌の色が違っても、
どこに行っても、やはり、
「人」対「人」です。
今回もたくさんの人の親切に出会いました。
なんだか、なかなかお返しができなくて、
もらったものが、どんどん増える一方です。
これからも、また、たくさんの人に出会って、
いろいろな経験をして、
どんどん教室のみんなにも伝えて、
みんなにとって、
世界が狭く身近なものになるといいな、
と思っています。。。